共働きで日々の暮らしを何とかまわしていくのにひーひー言っている私たち夫婦にとって、一軒家を建てるということは一大事業でした。地元をよく知ってらっしゃる白崎さんご夫婦と出会い、大小様々な思いつきを遠慮なくお伝えし、できあがった我が家は本当に居心地が良く、もし今宝くじに当たって大金を手にすることができたら1日中ずっと家にいたいと思うほどです。
太陽の光をできるだけたくさん取り入れたいという希望から、階段脇に大きく設けていただいた窓から見える、青空と雲、月。陽の角度を微妙に計算していただき、縦長の窓からさしこんでくる明るい階段とリビングは私のお気に入りの場所です。
花粉症の季節、外に洗濯物が干せない私の希望で屋内2箇所に設けた干しスペースは娘の第2クロゼットとしてほぼ毎日フル稼働!
私好みのまーるいまーるい電球。
マンションではカビ掃除に追われていた夫のたっての希望でつけたお風呂場の窓から入る外気。
これまで引っ越しの時だけその存在に気づいてきた食器や服も次々に登場。
階段脇に作った本棚から本を取り、階段に座って読む醍醐味。
夫の父親の遺した山林から切り出した木材で作ったベンチの座り心地の良さ。ベンチで柿ピー、枝豆を食べ、生ビールを飲む贅沢。一つ一つご相談したこと、私たちの希望を受け止めて下さり、暮らしやすさを一緒に考えて下さった事に深く感謝しています。
家が建って引っ越した時、庭には何も植わっていませんでした。私たちに余裕がなかったというのが正直なところでしたが、1ヶ月ほど住んだ上で、庭に植える木や花を探しに行きました。ベニカナメ、ヤマボウシ、ピンクアナベル、へデラ、ラベンダー、と一つ一つ樹木や花を選び、植えると、まーこれが可愛いこと!季節が移り変わり、枯れた花ももちろんありますが、それさえも愛しく感じられます。ラベンダーも花の色はくすんできましたが鼻を近づけるとほんのり匂いがし、元気をくれます。実はまだ雑草ぼーぼーになっているスペースがあり、そろそろ考えて何とかしなくてはと思っているのですが、自分たちの居場所に少しずつ彩りを加えていきたいと思っています。
先日、私の希望で作っていただいたロフトで、娘と初めてこそこそ話をしました。これからも家族の様々な時間とおうちの風景を記憶していきたいと願いつつ。隅々まで希望を叶えて下さった白崎さんご夫婦に深い感謝を込めて。