三鷹の家の設計が本格的に始まっています。
今日は、丁度1年前に見学させてもらった東京中央市場の担当者を頼って、リビングに組み込む立ち木姿の天然木を見に行ってきました。
担当してくれた小木曽さんには、お客様がイメージしている写真や私の方でそれがないときの代替え樹木など、あらかじめ話してあって、こちらの意に沿ってくださるべく手間を取っていただきました。
立ち木姿の天然木は今回のスケールに合うものはなく、代替え案としての皮付きの白樺も皮のめくれが気になる大きさで、結局、新木場にある銘木屋さんに行くことになりました。
そこには住宅のスケールに合った小ぶりな立ち木姿のものや、和室で使う皮付き床柱がいっぱいストックされていて、お客様が嬉しそうに手にとってその素材感を確かめていました。
私は、お客様のイメージ写真を順守すべく、高野槙(コウヤマキ)の立ち木をお勧めしましたが、お客様はコブシとサルスベリの幹をずっとさすっていて、一言「触り心地も大事なので」。その一言で方針が決まり、床柱で使うコブシの3m材を購入することになりました。
コブシの匂いを私たちに嗅がせようと新しい切り口をつくってくれているところです。切り口からは、清涼感のある さわやかな香りが感じられました。
市場に戻って、最初に気になっていたエンジュの無垢板を確認。
使うとしたら「家の中のどこに」「無垢板のどの部分を使うか」などお客様と話し合って、購入を決めてもらいました。
今回のツアーはお客様も満足してくれたようです。
市場の小木曽さんにも行く前から手間を取ってもらったので、購入が決まって良かったです。